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『スパイダーマン3』のDVD [本日のお買い物]

ずいぶん前になりますが、パラグアイではCD・DVDの海賊版が大量に出回っており、白昼堂々売り買いされている様子について、ご紹介したことがありました(2006/1/28 の記事)。DVDは結構新しめの映画も揃っていて、通りすがりに海賊版DVDのお店を覗くと、『プラダを着た悪魔』『硫黄島からの手紙』や『ロッキー・バルボア』(邦題『ロッキー・ザ・ファイナル』)などの新作どころも目にします。「さすがに『スパイダーマン3』はまだだよね」(日本では5/1、アメリカでは5/4公開)と思っていた矢先の、先日5月9日の朝、ちょうど通りかかったホテル近くの海賊版の屋台で、入荷直後といった様子の『スパイダーマン3』のDVDを発見! 念のため、『スパイダーマン・トレス』(“トレス”=スペイン語で“3”のこと)かどうか訊ねたところ、「そうだ」とDVD屋のおじさんが答えるので、値段が他の新作より若干安め(15000Gs、日本円で約370円)だったのと、お店のおじさんがあまり視線を合わせようとしないのとが多少気にかかったものの、早速買ってみたわけです。

中身はDVD-Rで、プリンタブルの表面にはタイトルなどの表記は一切なし。ノートパソコンに入れて見てみたら、これがもう、ヒドイのなんの・・・。どうも中国の映画館で隠し撮りしたものらしく、カメラの前を人が横切るくらいならともかく、右側1/3ぐらいが常に人のアタマの影になっていて、真っ暗で何も見えません。さらに、字幕(中国語)が入っている下の部分を画像処理で無理矢理カットしているため、結局通常のスクリーンの半分程度の映像しか見られないという有様なのです。そして、音声は当然中国での放映時のオリジナル音声(英語)のみで、スペイン語字幕はなし。これではスペイン語を話すパラグアイ人にはストーリーが理解できませんよね? どうりでお店のおじさんが伏し目がちだったワケですが、それにしても、公開後一週間程度で、中国で隠し撮りされたものがコピーされ、地球の裏側の南米で売られているのですから、違法商品の流通の速さも、なかなかどうして侮れません。

結局そのDVDは見ないまま2日が過ぎた昨日のこと。市場からの帰り道、海賊版DVDショップの並ぶ通りを歩いていたところ、一軒のお店のTV画面に、見慣れない黒いスパイダーマンの姿が・・・。「おや」と思って見てみると、そこのお店に、先日の物とはまた別のパッケージの『スパイダーマン3』が置いてあるではないですか。少し大きなお店になると、試聴用のDVDプレイヤーを備えていて、宣伝用に映像を流すとともに、お客の希望があればそれで中身を確認させるシステムになっているのです。私も念のため、店頭にあった『スパイダーマン3』をそのDVDプレイヤーで再生してもらおうとしたところ、店員のお兄さんが、今ちょうど宣伝用に流していたディスクを取り出して、それをケースに戻して売ってくれました。写真下が、その2軒目のお店で買った『スパイダーマン3』。いかにもプリンターで刷ったようではあるものの、盤面も一応印刷されており、ジャケットにはバーコードも入っていて、先日買ったものよりはずっと本物に近い感じがします。中身はやはりDVD-Rで、ノートパソコンで再生してみたところ、こちらは映画館での隠し撮り映像ではなく、ちゃんとスペイン語の字幕が入っており、画質・音質的にもこれといって問題なし。また、メニュー画面からのチャプターの選択も可能で、商品としての仕様も整っています。『スパイダーマン3』のDVDソフトは当然まだ発売されていないので、ソフト制作用に用意していたマスターディスクのデータが流出したとしか思えないのですが・・・、実際のところはどうなのでしょう。なお、こちらの海賊版のお値段は30000Gsで、映画館で見る場合、料金は時間や曜日によって若干の差はあるものの大体8000~20000Gsくらいですから、家族みんなで何度も見るなら、こういったものを買ったほうが、ずっとおトクになるのでしょう。

こうやって写真に収めてみると・・・。どうです? 本物のDVDソフトのように見えませんか? ディスク1枚に映画1話のみのこのDVDは、パラグアイの海賊版としては大人しい方で、ものによっては、DVD-R1枚に映画を3話入れたものなども普通に売買されています。以下はCDに関してのデータであり、以前の記事でも書いたとおりですが、国際レコード産業連盟が2005年に発表した、2004年における海賊版CDの流通状況についての報告書によると、海賊版対策を強化すべき重点地域として挙げられたパラグアイは、国内で売られているCDのうち何と99%を海賊版が占めているのだとか(2位は中国の85%)。「海賊版以外のCDを探すこと自体が難しい」だなんて、日本ではちょっと考えられない状況で、こうなってくると、パラグアイにおける正規版CDというのは、自国の民族音楽を演奏・録音した自主制作CDしかないのではないかと思えてきます。聞くところによると、パラグアイはこういった海賊版商品の流通拠点になっており、パラグアイ国内を経由したのち北米やヨーロッパに運ばれていくケースが多いのだとか。なお、海外で海賊版商品を買うこと自体、当然胸を張って言える話ではないのですが、違法コピー商品を日本へ持ち込もうとすると、税関で“任意放棄を求められる”そうですから(つまりは没収ってコト。そしておそらく“税関係員によるお小言”のオマケつき)、こういったものは、仮に買っても、日本へは持ち帰らないのが賢明ではないかと思います。


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パラグアイでキムチ鍋 [本日のお買い物]

日本ではまだまだ鍋の恋しい寒さが続いているようですが、夏真っ盛りのパラグアイの、我が家の今夜のおかずは“キムチ鍋”です。何もこんな暑いときに、しかもわざわざ南米に来てまで鍋モノなんか食べなくてもとお思いでしょうが、日本を出るとき、手当たり次第にトランクへ突っ込んできた食材の中に、なぜか“キムチ鍋の素”があったものですから・・・。自分、こんなものを入れた記憶は全然ないんですけど・・・。いずれにしろ、相当慌てていたんだろうなと思います。

上の写真が、今日買ってきたキムチ鍋の材料です。それぞれのお値段は以下のとおり。

 キャベツ(中玉1個) 3174Gs(約60円)
 細ねぎ(1束) 423Gs(約8円)
 玉ねぎ(1個) 472Gs(約9円)
 もやし(300g入り) 2665Gs(約50円)
 鶏肉(約270g) 3679Gs(約70円)
 ソーセージ(約250g) 4665Gs(約90円)
 豆腐(1丁) 4000Gs(約80円)
 がんもどき(20個入り) 5800Gs(約110円)

私はキャベツを買いましたが、たいていのスーパーでは白菜も売られています。ただ、キロ当たりの値段はキャベツの3倍ほどと割高でした。また驚いたことに、ここアスンシオンではもやしだってフツーに手に入ります(日系の会社が生産しているようです)。反対に、こちらでは売っていないのが、日本で言うところの長ねぎです。ポロねぎらしきものはあったものの、鍋には合わないような気がしたので、今回は写真左の細ねぎと玉ねぎをセレクト。また、日本の鍋モノの定番である生のキノコ類も、こちらへ来て以来、まだ一度も見たことがありません。パラグアイの食習慣では、キノコは食べないのかもしれません。

写真右のお皿にのっているのは、鶏の手羽元とソーセージ(パラグアイのソーセージについては、後日改めてご紹介する予定です)。そして、写真中央上の、ビニール袋に入っているのがお豆腐です。毎週火曜日、ショッピングセンターの駐車場で開かれる青果市場の、中国系らしき人が出店しているブースで買うことができます。日本の木綿豆腐よりずっと固くしっかりしており、また1丁がとても大きく、立方体に近い形をしていました。

写真右上のがんもどきは、アスンシオン市内の、日系人の多いエリアにある日本食材屋さんで購入しました。がんもどきの他に油揚げもあり、恐らくパラグアイの日系人の方が作っているのだろうと思います。なお、このお店では納豆も売られています(下の写真)。大豆はパラグアイの主要作物のひとつですが、写真の納豆もとても粒が大きく、日本で買うパックの納豆に比べてあまり匂いが強くないのが印象的でした。お値段は確か、1パック8000Gs(約160円)だったと記憶しています。こうして地球の反対側でがんもどきや納豆が買えるのは、パラグアイの日系人の方々が、遠い異国の地で日本食文化を守り伝えてきたお蔭なんだなぁと、改めて実感した次第です。


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南米お菓子調査隊(後編) [本日のお買い物]

【南米お菓子調査隊(前編)から続く】 「南米お菓子コレクション」と称し、買ってきたのが下の商品です。今回調査対象から外した飴とチョコレートも、参考商品として3点購入してみました。

下の写真の、左2点(板チョコとクッキー)がブラジル製のお菓子。赤いパッケージのクッキーは、日本でもおなじみのネスレ社の製品で、今回調べた中では、ブラジル製クッキーの大半をこのメーカーの商品が占めていました。右の2点(飴とクッキー)がアルゼンチン製。右側の "Terrabusi" というメーカーが、アルゼンチンでは大手のようです。

下の写真の、左2点(飴とウエハース)がチリ製のお菓子。チリ製のクッキー類9点は、いずれもこの "Costa" というメーカーのもので、大人っぽいデザインがウリのようです。その右がウルグアイ製のウエハース。ウルグアイ製のクッキー類も、6点すべてが、こちらの "El Trigal" というメーカーの商品でした。

そして、下の2点が、言わずもがなのパラグアイ製クッキー・・・。パラグアイ製品は、陳列されていた全171種類のクッキー類のうち、この2点のみという有様でした。他と比べるのもかわいそうなほど、デザインがショボいです。「頑張って作りました」「これで精一杯です」という印象がぬぐえません(特に下の赤い方・・・)。なお、ウルグアイおよびパラグアイ製の飴やチョコレートは、こちらのスーパーでは発見できませんでした。

今回購入したクッキー類6点の平均価格は、およそ1800Gs(約35円)。最も高かったのは、ブラジル製の赤いパッケージのクッキーで、3120Gs(約60円)。最も安かったのは、パラグアイ製の赤い袋のクッキーで、529Gs(約10円)でした。なお、参考に買った飴とチョコレートの中では、ブラジル製の板チョコが最も高く、お値段は8750Gs(約175円)でした。

調べ終わったときには、日本のスーパーでは考えられないことですが、パッケージについていたホコリで手が真っ黒になりました。棚にへばりつくこと小一時間、さらに撮影と文章の用意に数時間・・・。結局、「いかにヒマかがバレただけ」という感じがしなくもありません。なお、本来でしたら、ひととおり全部味見をした上で、「おいしい順ランキング」を発表すべきところではありますが、これ全部食べたら、帰りの飛行機の椅子に収まらなくなりますので、ここはグッと我慢して、日本にいる甥っ子・姪っ子へのお土産にしようと考えています。


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南米お菓子調査隊(前編) [本日のお買い物]

今日はちょっと遠出をして、バスで20分ほど走ったところにある、"STOCK" という名前の大型スーパーへ行ってきました。上の写真が、道路側から見たお店の様子です。

買い物カゴを手に、店内をウロウロしていた午後2時ごろ、突然ザーッという音とともに、バケツを引っくり返したような雨が降ってきました。昨日の天気予報が当たったのはいいのですが、カサも持っておらず、ちょっと外に出られる状態ではなかったので、帰るに帰られず、足止めを食うことに。そこで、この時間を利用して、いつかトライしようと思っていた、加工食品におけるパラグアイ製品の割合を調べてみることにしました。

調査対象は、とりあえず調べていていちばん楽しいお菓子類に決め、その中でも商品の形状がほぼ同じで手に取りやすく、ちょうどひとつの棚全面を占めていた、贈答用以外のクッキー類(ウエハース含む)に絞ることにしました。下の写真が、今回実際に調べた棚の一部分。この向かい側の棚に、飴やチョコレート類が置かれていました。

お店の人の不審者を見るような視線を背中に感じながら、棚にびっちり貼りついて数え上げたクッキー類の種類は、〆て171種類。生産した国別に分けると、多い順で以下のようになりました。

 ブラジル 95種類
 アルゼンチン 59種類
 チリ 9種類
 ウルグアイ 6種類
 パラグアイ 2種類

これまでにも何度か、「パラグアイ製の加工食品が少ない」ことについて触れてきましたが、実際に売られている商品のうち、いかにパラグアイ製品の占める割外が少ないか、これでおわかり頂けたと思います。なお、ちょっと意外な気がしたのが、クッキー類の中で、上の5ヶ国以外の商品(日本製、アメリカ製など)が、1点も置かれていなかったこと。コロンビアやペルーなど、南米の他の国の商品もまたしかり、です。 【南米お菓子調査隊(後編)へ続く】


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ヨーグルト [本日のお買い物]

上の写真は、我が家のパラグアイでのお買い物リストの、登場回数ダントツ1位を誇るヨーグルト(スペイン語では「ジョグール=yoghurt」)です。小さく見えるかもしれませんが、いずれも350g入りで、容器の高さは約10㎝。日本のコンビニなどで売っているカップ入りのヨーグルトは小さいもので80g前後、大きいものでも180gほどなのに対し、写真の容器はティースプーンが埋もれてしまう大きさで、印象としては、日本のカップ入りインスタントスープやみそ汁の容器とほぼ同じくらいのサイズではないかと思います。いずれもパラグアイ製で、お値段はだいたい2000Gs(約40円)ほど。日本で毎日ブルガリアヨーグルトを食べようものなら途端に家計が破綻する我が家でも、このお値段なら恐るるに足りません。パラグアイに来て「よかったな」と思うことの一つは、ヨーグルトが毎日思う存分食べられることだと、日々実感している次第です。

下の写真は、スーパーのヨーグルトコーナーを写したもの。牛乳や生クリームも若干混じっていますが、これとは別に、写しきれていないヨーグルトの冷蔵ケースが別にあるのですから、その品数の多さには毎度目を見張ります。以前ご紹介したマヨネーズやトマトピューレ、コンソメをはじめ、加工食品の多くを輸入品に頼っているものの、酪農の盛んなパラグアイでは、牛乳やヨーグルトのほとんどが国産で、種類も大変豊富なのだとか。また、それらの外装デザインが(国産品にしては珍しく)どれも凝っていることからも、乳製品の類いが国産の加工食品の中で格段の進歩を遂げているらしい様子が見て取れます。

ヨーグルトのメーカーは、ざっと数えただけでも10社近くあり、それぞれがイチゴやココナッツ、パイナップルなどの味つきのものや、ダイエット(低脂肪)のタイプなど、多いメーカーになると10種類以上のラインナップがあるので、選ぶだけでも一苦労です。しかし、そのほとんどが甘みのついたもので、この大きさで無糖のものは、上の写真の右側のタイプ1種類のみ。ちなみに下の写真のスーパーは、これだけ品揃えが豊富なのにも関わらず、無糖のヨーグルトは扱っていないようでした。この無糖のタイプがいちばん飽きがこず、アルゼンチン産のマヨネーズ("light" と書いてあるのに、キューピーハーフよりもずっとぼってりとしている)を薄めるのにも使えて便利なので、見かけるとつい買ってしまいます。

ヨーグルトには、下の写真の左上に写っているような、日本の牛乳パックと同じ紙製の容器に入ったものもありますが、やはり上の写真のタイプが最もポピュラーなようです。なお、こちらのヨーグルトは、日本のヨーグルトよりもずっとやわらかく作られていて、街を歩いていると、カップにそのままストローを挿してヨーグルトを飲んでいる人を目にします。しかし、350gを一気に飲むのは相当キツそうなので、私はいつも1個を2回に分けて食べていました。・・・と言うことは、1食当たり約20円ですか? ああ、パラグアイもなかなか捨てたモンじゃないです。

 


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スイカ [本日のお買い物]

寒さの続く日本の皆さまには、誠に季節外れな写真で恐縮ですが、今日のテーマは、一度はやってみたいと思っていた、念願の「スイカ丸々半分食いに挑戦!」です。

早速スーパーへ行き、買ってきたのが、上の写真のスイカです。縦半分にカットしてラップでくるみ、値段シールを貼った状態で売られていました。写真では小さく見えるかもしれませんが、直径約27㎝、重さ約3㎏、お値段は2245Gs(約45円)です。

スペイン語で「サンディア」(sandía)と呼ばれるスイカは、こちらパラグアイでも大変ポピュラーな果物のようで、街を歩いていると、下の写真のように、路上にスイカを山と積んだスイカ売りや、中身を食べ尽くされ、道端に捨てられた1/2カットのスイカの皮をよく目にします。私が買ってきたスイカは、日本で売られているものよりも皮の色が全体に薄く、濃淡の境目が若干ぼやけていたものの、お味の方はあの懐かしい日本のスイカとまったく同じで、熟れ加減も甘みも申し分ありませんでした。大きいものは下の写真のように1個5000Gs程度、小ぶりのものは3000Gs前後が相場のようです。

買ってきた当初は私一人で食べるつもりでいましたが、今回はとりあえず力試しということで、旦那と二人がかりで食べ始めました。半分ほど食べたところで、さすがに途中で飽きるだろうと思い買っておいた、紙パック入りのココナッツミルクを投入。スイカに合うと聞いてはいたものの少々半信半疑でしたが、これはこれでなかなかトロピカルな味わいになり、「こういう食べ方もアリだな」といった感じです。しかし、どうにか完食したときにはもうお腹がいっぱいで、やはり一人でスイカ丸々半分は相当キツそうだということを、身をもって知った一日でした。



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海賊版DVD [本日のお買い物]

    

写真左は、セントロ(市の中心街)に出ていた、海賊版CD&DVDのお店です。写真右は、海賊版音楽DVDを専門に扱った露店の品揃え。洋楽に詳しい方なら一目でわかると思いますが、比較的新しめの『LIVE8』をはじめ、アバ、クイーン、メタリカ、ニルヴァーナなど、そこそこの種類のDVDが並んでいます。写真に写っている以外では、クリスティーナ・アギレラ、ブリトニー・スピアーズ、懐かしいあたりではジョージ・マイケルなど、また、全然ジャンルが違いますが、「三大テノール」のライヴDVDも置かれていました。なお、遠目にはそれなりにきれいに見えるものの、ジャケットはやはりカラーコピーのようで、近くに寄れば、正規の商品でないことがすぐに分かります。

海賊版ですから、不法なことに間違いはないのですが、周辺をパトロールしている警官もまったく取り締まる風でもなく、売り手側もいたって堂々としています。上の写真のお店は品数も少なくかわいいほうで、数え切れないほどの商品をこれでもかとばかりに並べた露店を、街のあちこちで目にします(そちらはさすがに、カメラを向けるのがはばかられました・・・)。

国際レコード産業連盟が昨年6月に発表した、2004年における海賊版CDの流通状況についての報告書によると、海賊版対策を強化すべき重点地域のトップに挙げられたパラグアイは、国内で売られているCDのうち、何と99%を海賊版が占めているのだとか(2位は中国の85%)。海賊版以外のCD自体、本当に存在するのかどうか疑わしくなってしまう数字です。これはCDについての統計ですが、音楽や映画のDVDに関しても、ほぼ同じようなことが言えるだろうと思います。

そういえば昨年12月、日本からパラグアイへ向かう際に立ち寄ったNYで、全米公開後3日しか経っていない映画『キング・コング』のDVDが路上で売られているのを見つけ、パラグアイに着いたとき、「NYでは公開したばっかりなのに、もう路上で『キング・コング』のDVD売ってたよ」と旦那に話したところ、「こっちなんか、まだ公開もしてないのに、とっくに『キング・コング』の海賊版DVD売ってるよ」と得意げに言われ、度肝を抜かれたことがありました。海賊版の映画DVDの値段は、どれもだいたい20000Gs(約400円)程度。映画料金は、上映館によって差はあるものの大体8000~20000Gsといったところですから、同じぐらいの値段となると、家族みんなで何度も見られる海賊版DVDの方を、つい買ってしまうのでしょう。

露店に並んでいる映画の海賊版DVDの中で、最近いちばん目につくのが、本日(28日)日本で公開になった、ジョディ・フォスター主演の『フライトプラン』です。露店ではポータブルDVDプレイヤーを備えているところが多く、お店の人に頼めば、試しに再生して見せてくれるのだとか。なかなかサービスが行き届いていると感心してしまいます。

映画は言葉がわからないとキビシイので、私は、一度ちゃんと見てみたいと思っていた、懐かしのマイケル・ジャクソンの音楽DVDを買いました。“Thriller”や“Beat It”のPVをはじめ、MTV Video Music Awards でのパフォーマンスなどがたっぷり90分入って、お値段は25000Gs(約500円)。DVDで本来可能なはずの操作ができず、画質や動作に少々怪しい部分もありましたが、まぁ、この値段ならOKでしょう。しかし、あくまで海賊版ですから、あまり「こんなモノを買った」など、堂々と書いてはいけないのですけど、こうでもしないと、食べ物以外に書くネタがなかなか見つからないものですから・・・。細かいことは言いっこなしということで、今回はどうぞお見逃しくださいませ。


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今夜はパスタ [本日のお買い物]

土曜日にご馳走を食べたので、今日は節約して、宿の部屋の台所で、スパゲティなすミートソースを作ることにしました。スーパーで買ってきた材料は、以下の通りです。

 スパゲティ(400g):1735Gs〈約35円〉
 牛ひき肉(140g):1211Gs〈約25円〉
 玉ねぎ1個:326Gs〈約6円〉
 バジル1束:413Gs〈約8円〉
 ナス(大)1個:788Gs〈約15円〉
 トマトピューレ(520g):2848Gs〈約55円〉
 モッツァレラチーズ(220g):6192Gs〈約125円〉
 ブイヨンキューブ1個:350Gs〈約7円〉

日本円で60円に満たない商品の中で、写真右上にあるモッツァレラチーズの125円が際立ってはいるものの、それでも日本で買うよりはずっと安いので、つい買ってしまいました。バジルも別になくても構わないものだけに、日本では買おうかどうしようか、よくスーパーの売場で悩んだものですが、この値段(約8円!)なら何の躊躇もせずに買うことができますね。スーパーや市場ではハーブ類の品揃えが大変豊富で、さまざまな種類のものが、かるくひもで束ねられたままの状態で売られています。

この中で外国製のものは、アルゼンチン製のトマトピューレとモッツァレラチーズ、それからチリ製のブイヨンキューブです。スパゲティも外国製かと思いましたが、こちらはメイド・イン・パラグアイでした。

上の材料8点で、しめて約280円。これで3~4食分になることを考えると、先日のシュラスカリアでのランチ2人分約1100円が、この国の基準からして、いかに贅沢であるかがおわかり頂けると思います。上に書いたトマトピューレやチーズのような加工食品や輸入品は比較的割高ですが、食料品は総じて安く、とくに国内で生産している肉や野菜などの生鮮食品は、どれも目を疑うばかりの値段で売られています。

しかし、スーパーで扱っている野菜はいずれも鮮度や状態が今ひとつで、「ナスはヘタの部分のトゲが痛いくらいに尖っているものを選びましょう」と、昔家庭科の時間に教わったものの、そんな新鮮なナスなど置いてあるはずがなく、ヘタ全体がカピカピに枯れてしまったようなものばかりなのが残念なところです。それでも「食べられるんだからまぁいいや」と思っていましたが、先日あるパラグアイ在住の日系人女性から、「日本に行ったとき、スーパーの野菜がどれもみな新鮮で、作り物みたいにピカピカしているのに驚いた」との思い出話を伺い、「ああ、確かに日本はそうだったなぁ」と、このときばかりは、あの清潔で日本語の通じる(当たり前ですが)地元板橋のスーパー『ライフ』が、少々恋しくなりました。


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マンディオカ(後編) [本日のお買い物]

【マンディオカ(前編)から続く】 パラグアイ人の主食として栽培されてきたマンディオカは、挿し木で増えて手がかからず、またやせた土地でも年中収穫できるので、おかげでパラグアイには飢餓がないのだと聞きました。先日、アスンシオン日本人会の運動場でお会いした日系人女性によると、パラグアイに移住してきたその方のご両親も、荒れ地でもすぐに作付けのできるマンディオカを最初に植えたのだそうですが、はじめのうちはその芋が「喉を通らなかった」のだとか。私が「マンディオカ、おいしいと思うんですけど・・・」と言うと、その女性、「私もそう思うけど」と前置きしてから、「ずっと日本でお米を食べていたのに、急にこれまで見たこともないお芋を主食にするのは、両親にはやっぱり抵抗があったのだと思う」とのこと。なお、マンディオカは収穫してしまうと腐敗が早く、貯蔵性がほとんどないため、昔は掘り出したその場ですぐ売ったのだそうですが、今、町のスーパーなどで売られているものは古くなっている場合があるので、気をつけて買うようにと教わりました。

日持ちがしないということですので、さっそく生のマンディオカをゆでてみることにしました。皮を剥いたときの感じはちょっとヤツガシラに似ているものの、ぬめりはまったくありません。ゆでた状態で売っているものは、みな一様に縦に大きく裂けているので、お湯の中で自然に裂けてくるのを待つことにしました。つきっきりで様子を見ていたところ、縦の繊維が非常に強い構造らしく、まず芯の部分に空洞ができ、その縦の裂け目が内側から外側に向かって広がっていき、1本が2~3つに割れたところで火を止めました。やはりそれがゆで上がりの目安だったようで、ちょうどよい固さに仕上がりましたが、結果的に相当長い間ゆでていたことは確かです。もっと早く火が通ると思っていただけに、「こんなに時間がかかるのか」と、ちょっと意外な感じがしました。

下は、市場で売られていた芋類の写真で、左側にあるのがマンディオカです。一年中収穫できるマンディオカですが、今が一年でいちばんおいしい季節なのだとか。"nueva" は "new" の意味なので、「新じゃが」といった感じでしょうか。それにしても、キロ当たり1000Gs(約20円)とは安いですね。なお、写真中央に写っているのはおなじみのサツマイモですが、右下の白いお芋もサツマイモの一種なのだそうで、市場のあとに立ち寄ったスーパーでは、それぞれ "Batata Colorada" (赤いサツマイモ)、"Batata Blanca" (白いサツマイモ)と書いてありました。サツマイモはいずれもキロ当たり1000Gs前後で、マンディオカは約750Gs。市場よりもスーパーで買うほうが高いと思い込んでいましたが、やはりモノによって違うのでしょうか。その辺の値段については、またおいおい調べていきたいと思います。

 


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マンディオカ(前編) [本日のお買い物]

 

写真は、ここパラグアイでは非常にポピュラーな、マンディオカという名のお芋です。ゆでた状態のものと生のものを、スーパーでそれぞれ買ってみました。お皿に入っているゆでた方は207gで805Gs(約16円)、生の芋は小ぶりのサツマイモくらいの大きさですが、驚きの安さで、1本148Gs(約3円)でした。

「“マンディオカ”なんて芋、初めて聞いた」と思われるかもしれませんが、実は結構知っている人も多いはずの作物なのです。中学や高校での地理の時間、ヤムイモとかタロイモとか、ビーツとかキャッサバとか、聞いたこともない作物の名前を、どんな姿形なのか全く見当もつかないままノートに書き写した記憶、ないですか? スペイン語ではマンディオカ(mandioca)ですが、英語名は "cassava"、そう、地理の時間に覚えさせられた、あの“キャッサバ”のことなのです。10代の頃、初めて耳にする作物の名前に、見果てぬ大地への憧れを駆り立てられたものですが、まさかこんなところで対面するとは思ってもいなかっただけに、「こ、これがあの“キャッサバ”か・・・!」と大変驚かされたと同時に、長年の謎がひとつ解けたような気がしました。

ブラジル原産のマンディオカは、パラグアイ人にとって欠かせない伝統的な主食であるとともに、パラグアイ料理の材料としても広く利用されています。市場周辺の屋台などで、焼いた牛肉やソーセージにマンディオカを添えて食べている様子をよく見かけますが、この「牛肉+ゆでたマンディオカ」というのが、ここパラグアイに伝わる、最もポピュラーかつ気取らない食事のようです。

マンディオカはサトイモの仲間だそうですが、ぬめりがないので味はサトイモとは似ても似つきません。姿形が似ているため、甘みの少ないサツマイモにたとえる人が多いようですが、私は味だけで言うならサツマイモよりも、メークインなど水分の多いジャガイモの方が似ているのではないかと思いました。繊維が多いものの、食感はねっちりしていてほのかに甘く、デンプン質が豊富なため、噛んでいるとだんだんお米の味がしてくるような気がします。

以前アフリカに赴任していた旦那によると、マンディオカはアフリカでも栽培されていて、「どこの集落へ行ってもお決まりのように、大人も子供もみんな皮を剥いただけの生のマンディオカを持って、立ったままガリガリ齧っていた」そうで、「『食え』と言って渡してくれるんだけど、生のままは結構キツかった」ともらしていました。

なお、「キャッサバもマンディオカも知らない」という人でも、お菓子などに使われるタピオカはご存知なのではないでしょうか。そう、マンディオカはタピオカの原料でもあるのです。また、最近日本のパン屋さんでも見かけるようになったブラジルのチーズパン「ポンテケージョ」も、本場ブラジルではマンディオカの粉を使って作るのだとか。いずれもモチモチした食感に特徴があります。 【マンディオカ(後編)へ続く】


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