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マンディオカ(後編) [本日のお買い物]

【マンディオカ(前編)から続く】 パラグアイ人の主食として栽培されてきたマンディオカは、挿し木で増えて手がかからず、またやせた土地でも年中収穫できるので、おかげでパラグアイには飢餓がないのだと聞きました。先日、アスンシオン日本人会の運動場でお会いした日系人女性によると、パラグアイに移住してきたその方のご両親も、荒れ地でもすぐに作付けのできるマンディオカを最初に植えたのだそうですが、はじめのうちはその芋が「喉を通らなかった」のだとか。私が「マンディオカ、おいしいと思うんですけど・・・」と言うと、その女性、「私もそう思うけど」と前置きしてから、「ずっと日本でお米を食べていたのに、急にこれまで見たこともないお芋を主食にするのは、両親にはやっぱり抵抗があったのだと思う」とのこと。なお、マンディオカは収穫してしまうと腐敗が早く、貯蔵性がほとんどないため、昔は掘り出したその場ですぐ売ったのだそうですが、今、町のスーパーなどで売られているものは古くなっている場合があるので、気をつけて買うようにと教わりました。

日持ちがしないということですので、さっそく生のマンディオカをゆでてみることにしました。皮を剥いたときの感じはちょっとヤツガシラに似ているものの、ぬめりはまったくありません。ゆでた状態で売っているものは、みな一様に縦に大きく裂けているので、お湯の中で自然に裂けてくるのを待つことにしました。つきっきりで様子を見ていたところ、縦の繊維が非常に強い構造らしく、まず芯の部分に空洞ができ、その縦の裂け目が内側から外側に向かって広がっていき、1本が2~3つに割れたところで火を止めました。やはりそれがゆで上がりの目安だったようで、ちょうどよい固さに仕上がりましたが、結果的に相当長い間ゆでていたことは確かです。もっと早く火が通ると思っていただけに、「こんなに時間がかかるのか」と、ちょっと意外な感じがしました。

下は、市場で売られていた芋類の写真で、左側にあるのがマンディオカです。一年中収穫できるマンディオカですが、今が一年でいちばんおいしい季節なのだとか。"nueva" は "new" の意味なので、「新じゃが」といった感じでしょうか。それにしても、キロ当たり1000Gs(約20円)とは安いですね。なお、写真中央に写っているのはおなじみのサツマイモですが、右下の白いお芋もサツマイモの一種なのだそうで、市場のあとに立ち寄ったスーパーでは、それぞれ "Batata Colorada" (赤いサツマイモ)、"Batata Blanca" (白いサツマイモ)と書いてありました。サツマイモはいずれもキロ当たり1000Gs前後で、マンディオカは約750Gs。市場よりもスーパーで買うほうが高いと思い込んでいましたが、やはりモノによって違うのでしょうか。その辺の値段については、またおいおい調べていきたいと思います。

 


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