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ランバレの丘 [アスンシオン点描]

帰国がいよいよ明日に迫り、今日がパラグアイで過ごす、最後の一日となりました。どこへ行こうか悩んだ結果、そのうちにと思いながら、結局延ばし延ばしになってしまっていた“ランバレの丘”へ行くことに。ランバレの丘は、『地球の歩き方』にも載っている観光名所で、セントロ(市の中心部)の南約7kmほどのところにある、アスンシオン市内が一望できる小さな丘です。


写真上は、ランバレの丘へ向かう途中の道路沿いに立っていた教会。寄ってみる時間がなかったので、ここは車内から写真を一枚撮ったのみ・・・。

幹線道路から少し脇道に入り、ランバレの丘のスロープを車で登ることわずか数分で、小さな丘の頂上にたどり着きました。写真上が、頂上の展望台から眺めたセントロ方面(北方向)の様子。地平線からわずかに飛び出て見えるのが、セントロに立つ高層ビルです。ここから肉眼で、ホテル内山田も辛うじて確認することができました。ランバレの丘はセントロから車で30分ほど離れた郊外に位置しており、建物が少ないこともあって、家々はまるで深い緑の中に埋もれてしまっているかのようです。普通に街を歩いたり、車で走っているときには、ほとんど意識することはないのですが、アスンシオンはこんなに緑の多い街だったのだなと、この眺めを見て改めて実感しました。

         

手元の地図で見ると、ランバレの丘の標高は約150メートル。ホテル内山田の立っている辺りが標高約120メートルなので、ビル1階分を約3メートルと見積もると、ホテル内山田の高層新館19階にある展望室の方が、ランバレの丘よりも若干高いところに位置していることになります。ちなみに写真上が、ホテル内山田の展望室から北方向を眺めた様子。パラグアイ川の向こう、地平線の辺りがチャコ地方に当たります。

         
写真上は、頂上の展望台に立つ巨大なモニュメント。アスンシオン市の地図には“Monumento a la Paz”とあるので、「平和記念塔」とでも言うのでしょうか。なおランバレの丘は、この地がスペイン領となった際、最初の要塞が建設された場所なのだそうです。

ダンナの仕事の都合でパラグアイへ行くと決まったとき、インターネットやガイドブックなどで、おそらくいちばん最初に名前を覚えたアスンシオンの観光名所が、このランバレの丘でした。初めてパラグアイを訪れた一昨年の9月当初からずっと、行ってみたいと思っていたものの、セントロから路線バスで向かう場合、ふもとで降りて歩いて登る必要があるのですが、近くを流れるパラグアイ川の河川敷がスラム化しているためあまり治安が良いとは言えず、かつて社用車がなかった頃は、なかなか行くことができずにいたのです。延べ約4ヶ月にわたる滞在のまさしく最後の日に、そこへ行くことになったのも不思議な縁で、他に思い残すことはないと言うと嘘になりますが、帰国前日にここへ来ることができて、今はただ、本当に良かったと思っています。


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