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データに見るパラグアイの物価[2007年版] [パラグアイの物価]

さて、そうこうしている間に今年も、「マーサー・ヒューマン・リソース・コンサルティング」による、“世界各都市格付け調査”、じゃなかった、「世界生計費調査 – 都市ランキング–」 発表の季節がやって参りました。今日は、2005年および2006年版調査結果の記事(いずれも[パラグアイの物価]カテゴリー内)に続き、先日発表された、2007年版の調査結果についてご紹介しようと思います。


アメリカのNYに本社を置く世界最大級の組織・人事コンサルティング会社「マーサー・ヒューマン・リソース・コンサルティング(以下:MHRC)」が毎年行っているこの調査は、海外駐在員が各都市で購入する生活必需品の価格や交通費などのサービスに関する費用から、為替や景気の変動に至るまで幅広く調査・比較し、その結果をNYを100とした指数で示したもので、多国籍企業や政府機関が海外駐在員の報酬・手当などを設定するのに幅広く利用されています。今年も前年と同じ条件で、世界143都市における海外駐在員の生計費について調べたところ、生計費が最も高い都市は前年と同じモスクワで、2位は前年5位のロンドン、3位は前年の2位からワンランクダウンした韓国のソウルであることが分かったそうです。そして、上位は入れ替わったものの、143都市中で生計費が最も低いのは、2004、2005、2006年に引き続き、2007年もパラグアイの首都アスンシオンという結果になりました。・・・ということで、2007年も無事ビリの座をキープ! やったねアスンシオン、おめでとう!! パチパチパチ(拍手) 



              世界生計費調査結果 TOP5(および最下位)

2007年 1.モスクワ 2.ロンドン 3.ソウル 4.東京 5.香港 ・・・・・・・・・ 143.アスンシオン2006年 1.モスクワ 2.ソウル 3.東京 4.香港 5.ロンドン ・・・・・・・・・ 144.アスンシオン2005年 1.東京 2.大阪 3.ロンドン 4.モスクワ 5.ソウル ・・・・・・・・・ 144.アスンシオン2004年 1.東京 2.ロンドン 3.モスクワ 4.大阪 5.香港  ・・・・・・・・・ 144.アスンシオン 

※MHRC調べ
※ジンバブエの首都ハラーレは、ジンバブエ国内の厳しい経済危機により物価の比較が困難なため、2007年はランキングから除外


MHRCによると、今年は為替レートの変動、特に米ドルの下落とユーロの上昇の影響により、ランキングに大きな変化が見られたそうですが、相変わらずビリの座はアスンシオンがガッチリ握って離しません。なお、1位になったモスクワの指数は、NYの100に対して134.4。指数50で最下位のアスンシオンの2.5倍以上の生計費がかかることになるのだそうです。2.5倍というと相当違うように感じますが、昨年は1位とビリの間に約3倍の差があったことからもわかるように、世界で最も物価の高い都市と、最も物価の低い都市の差は、徐々に縮まりつつあるのだとか。ちなみに、143位のアスンシオン(指数50)のほか、順位の低い都市としてリストアップされたのは、パキスタンのカラチ(142位/指数56.1)、エクアドルの首都キト(141位/指数56.3)、ウルグアイの首都モンテビデオ(140位/指数58.4)。う~ん、ビリとブービーの差、ちょっと開きすぎじゃないですか? こりゃ来年もビリの座はアスンシオンで確定かな。

この順位をはじき出すために、MHRCでは、各都市の食料、衣類、家庭用品をはじめ、住居や交通にかかる値段から、娯楽費用などをも含む200品目ものコストを調べ上げているそうで、もちろんその全てを無料で見ることはできないものの、主要20都市の音楽CDの値段やコーヒー1杯の価格などを比較した簡単なリストで良ければ、マーサージャパンのHPで、誰でも閲覧可能です。「寝室2部屋、家具なし高級アパートの賃料1ヶ月分」はモスクワやNYを抑えて東京が1位、「バス・地下鉄料金」はロンドンがぶっちぎりの1位で(ロンドンの地下鉄料金が高いのは有名ですね)、「音楽CD1枚」の値段はブエノスアイレスの次に東京が安く、「海外の日刊新聞1部」になると東京が最も安くモスクワがダントツで高い、などなど、なかなか面白いので、興味のある方はぜひそちらを見てみてください。


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