SSブログ

寒波到来 [アスンシオン点描]


今回のパラグアイ訪問は私にとって3度目で、1回目は2005年9月、2度目は2005年12月から翌年3月までのことでした。南半球にあるこの国では9~3月は春夏に当たるため、今回(5月)は私にとって初めての、パラグアイで迎える“夏の終わり”ということになります。先にパラグアイ入りしていたダンナが、4月中旬頃から電話で「こっちは寒いよ~」と泣き言をもらすようになったのを受け、主に秋物の服をスーツケースに詰め込んで、いざパラグアイへと飛び立ちました。それなのに、アスンシオンに着いたその日から、とにかく毎日蒸し暑く、気温も30度を優に超える日がひたすら続く始末。「今は暑いけど、ちょっと前まではホントに寒かったんだよ・・・」と小声で言うダンナの姿を横目に、「寒いなんてウソじゃん! 秋物なんて全然要らないし・・・。だまされた!」と、一人憤慨していたのでした。

ところが、昨日の午後、アスンシオンはバケツをひっくり返したような大雨に見舞われ、この雨を境に天候が変わったのか、今朝目覚めると、街は先日までの猛暑がまるでウソのような肌寒さ。朝のうちは大変冷え込みが厳しかったので、半袖シャツに長袖カーディガンを重ね着し、さらにマウンテンパーカーのボタンを首までしっかり止めて、街へ出かけて行きました。午後になって晴間が出てくると寒さが少しずつやわらぎ、気温も15度前後まで上がったため、「こんな格好、ちょっとオオゲサだったかな?」と気になったものの、すぐにそんな心配は無用と判明。それと言うのもこちらの人の防寒対策、なかなか見事な気合の入りようなのです。「スキーウェアのような厚手の上着」+「毛糸の帽子」というコーディネートは基本中の基本で、ちょっと裕福な感じの人になると、気温15度程度でフサフサの毛皮のケープまでまとっている有様。「いや、そんなに厚着するほど寒くないのでは・・・?」と、一瞬奇妙に感じましたが、パラグアイではこれがほぼマックスの寒さなのでしょう、自然とこの程度の厚着になるのだろうと思われます。

 
写真左上は、制服のコートを着たおまわりさん。警官の制服にこんなコートがあるとは知りませんでしたが、ポケットに手を入れて、いかにも寒そうな様子です。写真右上は、バスを待つ女性。こういったダウンジャケット風の上着姿の人をよく見かけます。


写真上は、セントロにあるデパートの冬物売場。これだけ寒い日もあるからでしょう、冬物もきちんと売っていました。ここはデパートなので60000Gsくらい(約1500円)からの品揃えでしたが、街の衣料品店なら、もっとお買い得な値段のものも置いていると思います。

「意外に寒かった」というのは、実は今回が2度目で、9月に初めてパラグアイを訪れた際、季節は春なので当然暖かいことと思っていたらとんでもなく寒く、たまりかねてジャージの上下を買ったことがありました。パラグアイの年平均気温は約23度(東京は17度)ですが、真夏(11~3月)には40度近くになり、逆に真冬(6~8月)の朝晩は5度以下まで下がる日もあるのだそうです。一日の中での気温差が激しい春や秋には、早朝と日中の温度差が20度を超えたり、また、日本のように「夏の間はずっと暑く、冬は毎日寒い」という分かりやすい気候ではないため、真冬に30度を越したりすることも度々なのだとか。現在借りているホテル内山田の部屋には冷暖房機がついているので、暑さ寒さの苦手な自分は「昨日まではクーラー、今日からは暖房」という極端な切り替えをしましたが、こんなことは日本では滅多にないでしょう。「南米なんて、年中半袖でOKなんじゃないの?」と思っていた人、結構多いんじゃないですか? 時期によっては半袖のみでは当然キビシイので、パラグアイを訪れる予定のある方は、ある程度の防寒着を持って来られることをお勧めします。


写真上は、今日の夕方の空模様。真夏の間は決して見ることのなかった、秋の雲です。


nice!(0) 
共通テーマ:旅行

nice! 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。