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生活雑貨と食料品の価格例 [パラグアイの物価]

前回・前々回と2回にわたり前振りが長くなりましたが、本題はここから。「パラグアイでは何が、どれぐらい安いのか」の具体的な例を挙げていきます。まずは、生活雑貨から。 

 
写真左から
プラスチック製のボトル : 3090Gs〈約80円〉
プラスチック製のコップ : 1470Gs〈約35円〉
歯ブラシ : 3000Gs〈約75円〉
歯磨き(90g) : 4020Gs〈約100円〉
ティッシュ(50枚入り) : 850Gs〈約20円〉
洗濯洗剤(400g) : 4250Gs〈約105円〉・・・・・・・・・合計 約415円

ざっと見た感じでは、日本の1/2~1/3ぐらいの価格設定に思えるのですが、いかがでしょうか。この中でパラグアイ製のものはティッシュと洗濯洗剤のみで、それ以外はすべてブラジル製。これは単純に、市販されている生活雑貨の中でパラグアイ製品そのものの占める割合が少ないためで、特に工業製品はブラジル製が多く、次いでアルゼンチン製をよく目にします。やはり自国で生産する力がないということなのでしょう、全体的に輸入品の多い工業製品は、日本で買うよりは安いものの、パラグアイで売られている他の生活必需品に比べて少し割高なように感じました。

生活雑貨よりも安いのが、食料品です。下の写真は、以前スーパーマーケットで買った、スパゲティなすミートソースの材料です。


写真左から
スパゲティ(400g) : 1735Gs〈約45円〉
牛ひき肉(140g) : 1211Gs〈約30円〉
玉ねぎ1個 : 326Gs〈約8円〉
バジル1束 : 413Gs〈約10円〉
ナス(大)1個 : 788Gs〈約20円〉
ブイヨンキューブ1個 : 350Gs〈約9円〉
トマトピューレ(520g) : 2848Gs〈約70円〉
モッツァレラチーズ(220g) : 6192Gs〈約155円〉・・・・・・・・・合計 約345円

比較的高いトマトピューレとモッツァレラチーズ(いずれも輸入品)を除いた合計金額は約120円、この2点を加えても350円に満たない計算です。同様のものを東京の一般的なスーパーで揃えたら・・・、そうですね、1500円前後(パラグアイでの価格の約4倍)といったところでしょうか? パラグアイでは国産の食品が総じて安く、私はたいていスーパーマーケットで買いますが、市場や個人商店などでは、スーパーよりもさらに安い値段設定になっているケースが多いようです。

ところが、安いのはある意味当たり前で、2005年の世界銀行のデータによると、パラグアイの1人当たりの国民総所得(GNI)は、日本の38,980ドルに対し、たったの1,280ドルであるとのこと。日本のわずか1/30となると、私が「安い」と感じるモノも、現地の人にとっては決して気軽に買える値段ではないのだろうと、少し複雑な気持ちになります。日本円やアメリカドルなどの強い外貨を持ってパラグアイへ行けば、こちらで相当優雅な暮らしができることは確かですが、パラグアイの日系人の方がおっしゃるには、いくらパラグアイの物価が低くても、こちらではそれに比例してお給料も安いので、グァラニーで貰ってグァラニーで払っている限り、モノの安さを実感することはないのだそうです。

物価の高い国から来て、強い通貨の円に換算してモノの値段を判断している限りでは、こちらの物価が実のところどうなのか、また、一つ一つの品物が日本でのいくら位の感覚で売り買いされているのかといったことまでは見えてきません。また、今回は生活雑貨と食料品の安い見本を挙げましたが、パラグアイで売られているすべての品物がおしなべて安いわけではなく、中には日本で買うよりも割高なものもあるのです。それについては、次回で詳しくご説明したいと思います。


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