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データに見るパラグアイの物価 [2006年版] [パラグアイの物価]

これから数回にわたり、パラグアイのお金や物価にまつわる話をしていきたいと思います。まず最初に、以前ご紹介した(2005/12/20 の記事)、2005年3月時点の、あるコンサルティング会社による首都アスンシオンの世界の中での位置づけが、その後1年で変化したかどうかについて見てみましょう。

2006年3月、アメリカのNYに本社を置く世界最大級の組織・人事コンサルティング会社の「マーサー・ヒューマン・リソース・コンサルティング(MHRC)」が、世界144都市における海外駐在員の生計費について前年と同じ条件で調べたところ、生計費が最も高い都市は前年4位だったモスクワで、2位はソウル、3位は前年の1位から後退した東京であることが分かったとのこと。そして、上位は入れ替わったものの、144都市中で生計費が最も低いのは、2004、2005年に引き続き、2006年もパラグアイの首都アスンシオンという結果になりました。・・・ということで、2006年も無事ビリをキープ! おめでとう、アスンシオン! パチパチパチ(拍手)。 


              世界生計費調査結果 TOP5(および最下位)

2006年 1.モスクワ 2.ソウル 3.東京 4.香港 5.ロンドン ・・・・・・・・・ 144.アスンシオン2005年 1.東京 2.大阪 3.ロンドン 4.モスクワ 5.ソウル ・・・・・・・・・ 144.アスンシオン2004年 1.東京 2.ロンドン 3.モスクワ 4.大阪 5.香港  ・・・・・・・・・ 144.アスンシオン 

                        ※MHRC調べ。2007年の調査結果は、現時点では未発表 


このランキングは、海外駐在員が各都市で購入する生活必需品の価格や交通費などのサービスに関する費用から、為替や景気の変動に至るまで幅広く調査・比較した結果を、NYを100とした指数であらわし、高い順に並べたもの。2006年で1位となったモスクワの指数は123.9なので、最下位で指数43.5のアスンシオンの、ほぼ3倍の生計費がかかることになるのだそうです。

海外拠点などを持つ企業では、そこへ派遣する社員に対し、大抵何らかの手当(海外赴任手当など)を支給します。その際、駐在員全員に一律の額を支給してしまうと、都市Aに駐在している人はお金が余ってウハウハなのに、物価の高い都市Bで同レベルの生活をしている別の社員は毎月お金が足りなくて困っている、なんていうことになりかねません。そんなことのないように、また手当に関するムダを省くため、各企業はこの調査結果を利用して、海外駐在員個々への適正な支給額を算出しているのだろうと思われます。

この調査結果から判断すると、物価の低いアスンシオンに駐在する社員は、世界144都市のどこに派遣されている社員よりも、最も安い手当で問題ないということになります。「アスンシオンに駐在している社員」というと、まさにうちのダンナがそれに当たり、2006年の東京の指数(119.1)はアスンシオン(43.5)の2倍以上ですから、極端な話、会社から「日本にいるときの半分の給料でも、充分やっていけるよね?」と言われても、反論できない環境にあるワケで・・・。まぁ有難いことに、今のところそんなキビシイことは言われずに済んでいるようではありますが。

では、結局のところ何がどれだけ安いのか、日本と比べてどうなのか、また、シロウトの視点で見たパラグアイでのモノの値段とお金について、次回以降で詳しく述べていきたいと思います。

※マーサー・ヒューマン・リソース・コンサルティングの日本語HPには、2006年のランキング上位50都市の他、主要都市における音楽CD代やコーヒー代などを比較した表が掲載されています。コーヒー1杯の値段は、本場アルゼンチンのブエノスアイレスが安く北京では高いのが、ファストフード店のハンバーガーのセットになると、北京が安くアテネが高いなどといったことが見て取れるので、興味のある方はぜひそちらもご覧ください。なお、今年も「2007年世界生計費調査結果」の発表時期が近づいて参りました。2007年も、アスンシオンはビリの座を守れるかどうか? こちらも要注目です。


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